- 株式会社ヴィセント 編集担当

- 12月4日
- 読了時間: 3分
v11以降の無償版機能削除と、企業が取るべき対応まとめ
GitLab Omnibus に同梱されている Mattermost を利用している企業は少なくありません。しかし現在、この「同梱版Mattermost」は大きな転換期を迎えています。
2024年以降の公式情報では、Mattermost v11 から複数の機能が無償版から削除されること、そして GitLab Omnibus での同梱提供が将来的に維持されない可能性が高いことが確認されています。
本記事では、その背景と影響、そして企業が取るべき対応をわかりやすく解説します。
■ Mattermostとは?

Mattermost は、世界的に利用されるオープンソースのビジネスチャットプラットフォームです。Slackと同様のメッセージング、ファイル共有、通話、ワークフロー統合を備えつつ、オンプレミスや閉域網でも運用できる高いセキュリティ性が評価されています。
GitLab Omnibus には長らく Mattermost(Team Edition)が同梱され、開発チーム向けチャットとしてセットで利用されてきました。
■ GitLab同梱版Mattermostが抱える問題
しかし近年、以下の理由から 同梱版の維持が困難になりつつあります。
① Mattermost無償版の機能整理
v11 以降で、以下の機能が無償版から削除される予定です。
GitLab SSO、LDAPグループ同期、監査ログの一部、その他の認証/セキュリティ関連機能
特に GitLab SSOが無償版で使えなくなるのは、GitLab連携を前提にした企業に大きな影
響があります。
② GitLab Omnibus の同梱自体が不透明に
Mattermostとのライセンス・機能・依存環境の変化により「GitLabをインストールすれば
Mattermostも最新で使える」状態は今後維持されない見込みです。実際、Mattermost公
式フォーラムでも「同梱継続は保証しない」旨のやりとりが行われています。
③ 旧バージョン運用によるリスク増大
同梱版をアップデートしないまま使い続けると、突然ログインできなくなる、機能が動作
しなくなる、セキュリティ脆弱性が蓄積する、社内監査・外部監査に抵触する可能性とい
った実害が発生するケースがあります。特に認証系の仕様変更は、システム停止につなが
る重大なリスクです。
■ 企業はどう対応すべきか
当社では、次のステップで現状を整理することを推奨しています。
STEP1:現在のMattermostのバージョンと構成を把握
・GitLab依存か
・外部ID基盤(AzureAD / AD / Keycloakなど)との連携状況
・プラグインやボットの使用有無
・チーム数・投稿量
これらがないと、移行可否が判断できません。
STEP2:v11以降の仕様変更の影響を確認
・特に以下は要注意です。
・GitLab SSO の利用有無
・LDAP連携/グループ同期が必要か
・監査ログが必要な業界か
・オンプレ必須か/クラウド可か
STEP3:Edition(Free / Professional / Enterprise)を比較
・要件によって必要なライセンスは変わります。
・無償版で維持したい → サポート範囲の確認が必要
・GitLab SSOを使いたい → 基本Professional以上が必須
・閉域網/高セキュリティ → 基本Enterpriseを推奨
■ 当社(株式会社ヴィセント)が提供できるサポート
Mattermost公式パートナー(日本国内認定)として、次の支援をご提供しています。
・最新Mattermostへの移行可否診断(無償)
・ヒアリングで「移行可能か?/移行不可能か?」がわかります。
Free版を含む全Editionのサポート
・Free、Professional、Enterprise すべてのEditionで技術サポート可能
・GitLab連携やSSOを踏まえた最適構成案、GitLab SSOの仕様変更にも対応
導入・保守コストの試算
・オンプレ/クラウドどちらも対応
■ まずは無料診断をご利用ください
多くの企業では「自分たちが旧同梱版だったことに気づいていない」ケースが増えていま
す。環境を把握するだけでも大きなリスク低減につながります。
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