- 株式会社ヴィセント 編集担当

- 2022年9月12日
- 読了時間: 3分
更新日:2月13日
昨今のビジネスチャット界隈で、サービス内容改定について動きが活発化しており、ホットな話題になっています。
弊社もビジネスチャット大手であるslackを使用しています。Slack導入企業も比較的多いと見ているため、大なり小なり影響はあるのではないでしょうか。自社での影響・対策等を紹介しつつ、今後の動向等をご紹介いたします。
自社でのコミュニケーションツール
Slack(フリープラン)、Mattermost、CHAT-HUB(自社開発)
主な用途
Slack:日常コミュニケーション(全体連絡、電話連絡、日報、稟議報告、雑談など)
Mattermost:内部コミュニケーション(議事録、部署内連絡、ナレッジなど)
CHAT-HUB(自社開発の連携ツール)
容量無制限の代わりに過去履歴に時間制限付き仕様に
Slackの2022年9月1日からのサービス改定で、フリープランでは90日以上前のスレッドが非表示状態になっています。(データが消えているのではなく、有料プランに変更すれば表示が復活する仕様になっています。)
弊社では共通web会議室のURLや、商材管理等のスプレッドシートなどをピン留めしておりました。
幸いなことに、ピン留めアイテムは表示されていたため、アイテムの情報を拾うことは出来ましたが、元のスレッドは見れなくなってしまっています。

さらに、過去のスレッドをワード検索すると、同様に90日以上前は見れなくなっています。

どうしたものか…Slackには大変お世話になっているものの、普段使いには不向きな仕様になってしまいました。 自社では、Mattermostを併用しており、さらにCHAT-HUB(チャット連携ツール)を使用してチャット連携していたため、すでにバックアップ体制がありましたので、小規模の影響で済みましたが、データを取り戻すために有料プランを検討するユーザも多いのではないでしょうか。ただし、有料プランも合わせて値上げをしているため、場合によってはツール変更も視野に入れて検討する必要がありそうです。
ここで、少しMattermostについて紹介します。
Slackライクに作られたOSS(オープンソースソフトウェア)で、サーバにインストールを行う必要がありますが、高セキュリティ環境構築ができるため、在宅ワークで開発プロジェクトや個人情報などをチャットで利用するシーンなどで活用されています。(特に技術者からの評判は良いです)
弊社は、Mattermost社とパートナー契約を結んだ公式代理店です。インストールから保守サポート・カスタマイズ開発の対応いたします。無料プランからの導入も可能です。
Chatworkでもサービス改定が予定されている
自社では導入していませんでしたが、国産ビジネスチャットとしてユーザーが多いChatworkでもサービス改定が予定されていることが2022年9月6日に発表されました。
slackの改定があったばかりのところ、このニュースは衝撃的でした。
2022年10月6日からフリープランでチャンネル数上限が撤廃されるものの、直近40日前のログが見れなります。(Slackと同じく、有料プランに変更すれば復活する仕様) Chatworkは士業界での導入が盛んで、テレワーク普及のためオンラインで個人的な相談、機微情報をやりとりするサービスで提供している事業所も出てきたところもあり、無料利用していた事業所にとっては痛手になるプラン変更となっています。
使い方にもよりますが、ビジネスチャットを利用する前提で、個人情報や機微情報などを取り扱う士業事業所にとっては、なくてはならないものと考えます。 社内ツールを超えて、自社サービスの一環として使用するケースも増えていますので、自分たちでコントロールできるツール選びのニーズが広がっていくことでしょう。