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更新日:10月3日




今回は、サイボウズOffice(クラウド版)、Garoon、SMALT OFFICEの機能面での比較をしていきたいと思います。

従来利用していた機能が移行先のサービス、アプリケーションの存在しなければ困ってしまいますからね。



それでは基本となるサイボウズOffice(パッケージ版)はどのような機能があるか見ていきましょう。

※バージョンによる差異はあるかと思いますが、今回は10系をベースにさせていただきます。


サイボウズOffice(パッケージ版)

全14種類

  • スケジュール/施設予約/掲示板/ファイル管理

  • メッセージ/メール

  • ワークフロー

  • 報告書

  • アドレス帳

  • 電話メモ

  • プロジェクト

  • ToDoリスト

  • タイムカード

  • カスタムアプリ(オプション)

サイボウズOffice(クラウド版)

基本機能としては、サイボウズOffice(パッケージ版)と同じです。

ただし、クラウド版には搭載していないなど、細かな違いはあるので、要チェックが必要です。

以下参照


Garoon さて、サイボウズGaroon機能ついて見てきましょう。

全24種類

  • [予定管理] スケジュール /施設予約/マルチレポート

  • [社内イントラ・全社連絡] ポータル /掲示板/ファイル管理 /リンク集

  • [申請] ワークフロー

  • [コミュニケーション] メッセージ/スペース /メール

  • [グローバル] 多言語/タイムゾーン

  • [モバイル] モバイルアプリ

  • [その他機能]  全文検索/アドレス帳/タイムカード/在籍管理/ToDoリスト/メモ/お気に入り/ディスクトップリマインダー/電話メモ

サイボウズGaroonは大規模向けにも対応できるように機能を強化しています。


サイボウズOffceにあるプロジェクト機能は、無くなっていますが、代わりにスペースが追加され、より強力なプロジェクト管理の機能を提供しています。

ただし、カスタムアプリ機能は存在しません。

カスタムアプリ機能を利用をしたい場合は、kintone(キントーン)があります。ただし、データは作り直しになるので、その辺りは注意が必要です。


Garoonも機能面については、カスタムアプリ機能を除き、サイボウズOffceと比べ、

できない機能はないかと思いますし、より高機能となっています。


SMALT OFFICE

続いて、SMALT OFFICEの機能について見ていきます。


  • ポータル

  • 電子メール(IMAP対応)

  • メッセージ

  • お知らせ/リマインダー

  • スケジュール/設備予約

  • Todo

  • ワークフロー

  • レポート/アンケート/掲示板/QandA/よくある質問

  • 共有ファイル

  • ユーザ名簿

  • お気に入り


<オプション>

  • カスタムアプリ

  • Googleworkspace連携(カレンダーの相互連携)

  • Zoom連携(設備予約の会議室自動発行)

  • Mattermost連携(掲示板のビジネスチャットへの通知)

※標準機能は15機能、オプションが4機能の計19機能


基本的な機能は備わっているので、グループウェアとして困ることはないかと考えています。

特に、カスタムアプリ機能は、ノーコードツールでフォーマットを作成し、webデータベースを作成することが可能です。

電子メールは、メールサーバに接続することで、グループウェア上でEメールが可能です。

(署名や、転送、返信などサイボウズOfficeより機能は豊富です。)

メッセージは未読既読機能やメッセージ投稿に紐づくコメント機能も搭載されています。

新着受信時は、グループウェア上にお知らせが通知されます。

各機能の仕様に違いはありますので、その辺りはデモ版などで実際に試したり、営業担当者へ詳細をご確認くださいませ。


比較評価としては、各サービス/製品ともにグループウェアとして、標準的な機能は備わっております。ここでは機能面のみにフォーカスしますが、標準的な機能としては、3サービス/製品ともに遜色は無いかと考えています。


サイボウズOffice(パッケージ版)と変わりなく利用したい(今の機能群で充分、運用ルールをあまり変えたくない)場合は、サイボウズOffice(クラウド版)の優先度が高くなり、

移行を契機に、より高度なグループウェア管理を行っていきたい場合は、Garoonの優先度が高くなると思います。SMALT OFFICEは、GoogleworkspaceやZoomなどの他サービスとの連携機能が期待できます。


抑えておきたいポイント👆

公式ではサイボウズOffice(クラウド版)の推奨人数は300名を目安にしております。


クラウド版に移行する場合、移行できる人数には上限があります。その場合、Garoonを検討するかクラウドの場合、追加費用が発生するケースもありますので、注意が必要です。

データ移行はせず、Garoonにする場合は、kintoneでアプリを用意する必要があり、1人あたりのコストの負担が増加します。

また、クラウドに移行する場合、データがインターネット上に保管されていることにより、内部情報や個人情報の管理に一層注視する必要があります。

お客様の環境によってはオンプレミス環境一択の場合、クラウド型のサービスは選択肢から外れることになります。



よく使う機能や運用ルールを照らし合わせて取捨選択し、乗換を機に運用ルールの最適化するのも良いと思います。利用している機能が備わっているか、今後のグループウェアの運用方法(現状維持であるか、より高度に利用していくか、他サービスとの連携を考えていくかについても検討していただければと思います。


※SMALT OFFICEの機能詳細やグループウェア比較について、詳しい話を聞きたい方は、SMALT OFFICEのページを参照くださいませ。


次回は、コスト面について比較していきたいと思います。


 
 
 
  • tmuramatsu7
  • 2023年9月22日
  • 読了時間: 3分

更新日:10月3日

 AIによる回答を提供する対話型AIサービスが、著しい成長を遂げています。特に最近話題のChatGPTは、OpenAIが開発した大規模言語モデルの一つで、ビジネスへの活用も進んでいるところです。

 しかし、ChatGPT以外にも対話型AIサービスは登場していてそれぞれのサービスには特徴があり、用途に合わせて選ぶことが重要です。

 そこで今回は、ChatGPTの代替として使える対話型AIチャットサービスの特徴を解説します。AIチャットサービスに興味を持った方は、是非この機会に利用してみてください。

1.Bing

 GoogleChromeやfirefoxなどと同じ検索エンジンである「Bing」には、「Bing AI」と呼ばれるAIとのチャット機能が存在します。これは人の代わりにAIが検索して質問に答えてくれます。

 このBing AIの最大の魅力はマイクロソフトアカウントを持っていればGPT-4を無料で利用できることです。GPT-4はChatGPTを制作したOpenAIが手がける大規模言語モデルの最新バージョンで、性能や信頼性においてChatGPTのベースモデルであるGPT-3.5を格段に上回っているとされています。

Bing AI

2.Perplexity AI

 「Perplexity AI」は、2022年12月に発表された会話型検索エンジンです。Perplexity AIは生成系AIサービスの一つで、アカウントを作成することなく利用できます。

UIはGoogle検索のようにシンプルで、入力フォームに調べたいことや質問を入力すると、それに対する応答結果が返されます。

 Perplexity AIの大きな特徴は、応答結果の文章の出典となるソース情報が明記される点です。ChatGPTを利用したことのある方なら経験したことがある方もいると思いますが、あたかも真実であるような存在しない結果を回答してくる場合が稀にあります。Perplexoty AIではこれをソース情報を明記することによって防止できます。

Perplexity

3.Google Bard

 2023年3月に一般公開された「Google Bard」は、新たに人工知能(AI)を用いた対話型検索サービスです。これまでの検索方法と異なり、利用者がまるで会話文のような形でAIに質問をすることができ、更にサービスがインターネットへの接続を行えるため非常にリアルタイム性の高い応答結果を返してくれるのが特徴となっています。

 これを可能にしたのがGoogleが開発する大規模言語モデル「LaMDA」であり、さまざまな質問に対する柔軟な回答を可能にしました。

 Googleは、Bardを「詩人(Bard)」のように受け答えしてくれるものと位置づけています。ユーザーの質問に答えるだけではなく、文章を作成・校正したり、小説や詩を創作したりするなど、人間の会話のような自然な文章生成が期待されているのです。

Bard

対話型AIサービスのまとめ

 今回は、ChatGPT以外の対話型AIチャットサービスについて解説しました。如何だったでしょうか?今回ご紹介した中に皆様が既にご存知のサービスはありましたか?

 ChatGPTの普及によって対話型AIサービスの注目は急激に高まっており、様々なサービスが発表されてきています。各サービスにはそれぞれ秀でた点もあれば弱い点もあり、一長一短となっているので利用目的に合わせたサービス選択が重要になってきます。

 対話型AIサービスの活用を検討している方は、今回の記事で紹介したものは全て無料で使用できるものとなっているので、是非活用してみてください。

 
 
 

更新日:10月3日

前書き


近年、主にOpenAIのChatGPTのような対話型AIが様々な企業やグループなどに導入され、その活躍を耳にする機会が増えてきました。


従来のAIでは出来なかったことも可能にしています。


一方で、悪用されるケースを懸念する声もあります。

国内でも学生の夏休みの宿題や大学の卒論などに対話型AIを使う問題がありました。

これらを受けて「規制したほうがいいのでは?」という声も挙がっています。


そんな使い方次第で毒にも薬にもなる対話型AIですが、

どうやら「質問者がウソをついていた(誤った情報で聞いてきた)」場合に、

誤った情報を伝えることがあるようです。


今回の記事では、そこに重点を置いてテストしてみました。


なお、それぞれの対話型AIについての詳しい概要や利用方法については、

既に色々なところで紹介されているので割愛します。



目次


試してみたいこと


実験内容は「本当に正しいことを言っているのか?」という精度だけを測るものでなく、

「こちらがウソを交えても正しいことが答えられるか」

といった、ちょっぴりイジワルな質問をしたらAIはどんな対応ができるか?を

検証していこうと思います。


今回検証する対話型AIは以下の通りです。

  • BingAI※1

  • PerplexityAI※1

  • ChatSonic※1

  • GoogleBard

  • ChatGPT(GPT-3.5)

以上が今回の調査対象になります。


また、それぞれ日本語に対応しているものの、一部英語より精度が劣るとのことですので、

本検証は平等にすべて英語で質問しています。

翻訳については、DeepL翻訳におまかせしちゃってます。



まずは基本


いきなり変な質問をしても「そもそもの精度が悪いのでは?」と疑ってしまうので、

まずは彼らの優秀さを知りましょう。


ということで、今おぼろげに浮かんできた「豆腐」についてそれぞれ聞いてみます。



◯BingAI

Bing AI

豆腐について軽い気持ちで質問したことを後悔するぐらい、

非常に細かく豆腐の"作り方"を教えてくれました。しかも日本語に翻訳して。


BingAIはウェブ検索の結果をもとに答えを整理して回答しますので、

答えがあるものであればしっかりと答えてくれるようです。



◯PerplexityAI

Perplexity

こちらは「豆腐」について解説し、作り方も細かく教えてくれました。

他にも、豆腐に含まれる主な栄養素をいくつか挙げ、『塩化カルシウム』と『硫酸カルシウム』が添加されてるカルシウムセットを買うといいよ~というアドバイスまでもらっちゃいました。

また、一番下には豆腐の写真もいくつか貼ってくれました。なんとも隙がない…。



◯ChatSonic

ChatSonic

こちらは豆腐についての解説のみ行ってくれました。

上の2人が圧倒的な物量で解説してきたのでちょっと物足りなく感じますが、

音声入力可能で、返信もすごく速かったので、我々ニンゲンと「対話する」ということを重視している印象を受けました。



◯GoogleBard

Google Bard

こちらは豆腐についての解説と作り方、豆腐が使える料理、健康効果について紹介してくれました。

他と違う点は健康効果について細かく解説している点ですね!

なお、これらはWikipediaをもとに回答してくれたみたいです。どうりで色んな角度からの答えが出てくるわけですね…。

ちなみにGoogleBardは、今回の検証で唯一ChatGPT非搭載です。



◯ChatGPT(GPT-3.5)

ChatGPT

対話型AIの代表格ともいえるChatGPTは、

今回検証するBingAI,PerplexityAI,ChatSonicの親でもありますので、

内容自体は豆腐についての解説や作り方、調理方法など彼らとほぼ同じ内容でした。

素の状態でここまで情報が備わっているのは流石ですね!返信も爆速です。



真っ赤なウソを交えて質問する

ここからはウソを交えた質問をしていきます。

質問内容は、こんな感じにしてみました。


「In some parts of Asia cotton (momen) tofu is often substituted for bricks, but is there a substitute for silken (kinugoshi) tofu?」


意味は

「アジアの一部地域ではしばしばレンガの代わりに木綿豆腐が代用されますが、絹ごし豆腐で代用されるものはありますか?」※2

です。


我々なら呆れ返るほどのウソですが、対話型AIの面々はどのように返答してくれるのでしょうか?それでは見ていきましょう。



◯BingAI

Bing AI

シルケンはSilkenをそのまま読んだだけですので、「シルケン豆腐=絹ごし豆腐」ですね。

内容は絹ごし豆腐を使う料理においての代用品を解説していますので、

前半のウソは完全に無視されてしまったようです・・・。

「何を言ったか」よりも「何を聞かれているか?」を重視している印象ですね。


余談ですが、ひよこ豆粉(ベサン粉)とは、日本ではあまり見かけないもののインドのベジタリアンの間ではポピュラーな粉のようです。



◯PerplexityAI

Perplexity

こちらも同じく料理で使う絹ごし豆腐の代用品を考えてくれました。


前半のウソは無視されたのかな?と思いきや、

最後の3行で「絹ごし豆腐はめっちゃ崩れやすいからプレスしないほうがいいよ」と教えてくれました。

これは「レンガの代用品として向いてないよ」と暗に示しているのでしょうか・・・?



◯ChatSonic

ChatSonic

文頭のYESでまさかと思いましたが、

「たしかにアジアの一部では、木綿豆腐はその密度と質感から、レンガの代用として建築に使われている。」と、

木綿豆腐がレンガの代用品として使われていることを肯定しました。


その上で

「しかし、繊細で絹のような質感を持つ絹ごし豆腐に関しては、建築やその他の実用的な用途で直接代用できるものはない。」と、

絹ごし豆腐をレンガ代わりにするのは、その崩れやすさから、AIとしても否定的なようです。


一応念のため、「本気ですか?」と尋ねてみたところ、

ChatSonic

「そう、私は真剣なのだ。」とはっきり言われてしまいました。

ここまで気持ちよく言い切られると「そうかも・・・」となってしまいますね。



◯GoogleBard

Google Bard

こちらはBingAI,PerplexityAI同様に絹ごし豆腐を使う料理の代用品として考えてくれました。

前半のウソについては一切触れていません

GoogleBardもBingAI同様に、「何を聞かれているか?」を重視しているのかもしれません。



◯ChatGPT(GPT-3.5)

ChatGPT

こちらは、木綿豆腐がレンガの代用品については冒頭にて

「木綿豆腐をレンガの代用品として使うことは一般的ではないし、推奨されることでもない。レンガは粘土などを焼いたもので、建築に必要な強度と安定性を備えている。」

と、使われている可能性を残しながら否定してくれました。


確かに誰も知らないだけで存在している可能性はありますし、質問の回答としては完璧だと思います。


その後は絹ごし豆腐の解説や、それを使う料理の代用品を考えてくれたみたいです。



追加検証もどき


本検証ではウソの部分をスルーされてしまうケースがありました。

それでは、お茶を濁す隙を与えずに質問してみたらどうでしょうか?


木綿豆腐はいつからレンガの代用品になったのか?


今回の対象全員に聞いてみたところ、BingAI、GoogleBard、ChatGPTの3名が肯定してしまいました。


BingAIとGoogleBardの回答内容は、代用され始めたのが江戸時代~明治時代だったり

理由はレンガより軽量で安価だから使われていたりと、しっかり設定が練られていました。


ChatGPTについては「私は知りません」と答えつつも、

「建築材料として使われる代替品としても知られていますが、その具体的な歴史的な使用については詳細な情報が限られている可能性があります。」と、やや肯定気味でした。


一方で、PerplexityAIについては「答えが見つかりませんでした」と素直に回答。


意外だったのが、ChatSonicの回答でした。

ChatSonic

本検証の質問では全肯定したはずでしたが、

「それは建築業界の間にあるジョークだよ!」

と、一転して実際には使われていないことを説明しました。


以上が追加検証になります。

短縮してお送りしましたが、理由については後述します。



まとめ


今回の検証で、ウソをウソだとはっきり否定できたのは、

本検証のChatGPTと、追加検証のChatSonicの2名でした。


実は対話型AIには共通して「"ある"と言われたらあるものなんだ」と解釈してしまう問題があります。

似たようなもので、「〇〇(対話型AIの名前)はいつ事業撤退になるの?」と聞かれたら、

「利用が少ないのでもう事業撤退になりました」と答えてしまうケースがありました。

そのため本検証では、追加検証のような直球質問ではなく、あえて逃げ道のある質問で臨んでみたところです。


それぞれの対話型AIにはまだまだ課題はありますが、

正しい内容で問いかければ、ある程度正しい回答を返してくれます。

要は、利用するニンゲン側がAIに寄り添ってあげて、一緒に答えを導き出すのが理想的なのだろうだと感じました。


本ブログが今後、対話型AIを使う人にとって何らかの参考になれば幸いです。


※1

BingAIおよびChatsonicにはChatGPT-4が、PerplexityAIにはChatGPT-3.5が搭載されています。 今回の検証で対象にした理由については、 ・ChatGPT公式が無料で提供しているものがGPT-3.5だった ・各社が独自にデータを学習させている の、2点からChatGPTの会話内容との差異が出てくることを期待したため採用しました。

※2

DeepL翻訳だと、レンガを指す「bricks」が、なぜか「レンコン」に訳されてしまいました。設定上絶対にありえないので、AIがレンガをレンコンと解釈してしまったのでしょうか?

ちなみにレンコンは英語で lotus rootと訳すみたいです。


 
 
 
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