BPRとITの関係性
- kiwatsuki
- 2023年9月20日
- 読了時間: 3分
今回は、昨今企業の業務改革の手法のひとつとして注目されている「BPR」にフォーカスして解説します。
90年代にも関心の高まったBPRが昨今、改めて注目を集めているのはなぜでしょうか?
BPRとITの関係性や注意点について、説明します。
1. BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)とは
BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)は、組織の業務プロセスを根本的に見直し、効率化や競争力の向上を図る手法です。
これは、従来のプロセスを一から再構築し、新しい方法論やテクノロジーを導入することを意味します。
BPRは、組織の変革や革新に伴う業務プロセスの最適化を目指し、効率、品質、柔軟性を向上させるためのアプローチとして注目されています。

2. BPRの考え方
BPRは、従来の業務プロセスを一から見直すことで、無駄や冗長性を排除し、効率を向上させることを目指します。
具体的な手法としては、プロセスの分析、改善アイデアの収集、新しいテクノロジーの適用などが含まれます。BPRを遂行する際には、組織全体の協力とリーダーシップが重要とされています。
3. ITが担う役割
ITシステムは、BPRの遂行において重要な役割を果たします。ITは効率化や情報の正確性向上に不可欠なツールとして利用されます。
具体的には、自動化された業務フロー、データの集約と分析、コラボレーションツールの導入などが挙げられます。
ITはBPRを支える強力な要素となり、プロセスの再構築を円滑に進めるのに役立ちます。
4.代表的なITシステム
BPRの遂行には、以下のようなITシステムやツールが利用されます。
ERPシステム(Enterprise Resource Planning)
企業の経営資源を一元に管理し、企業全体の最適化を実現するためのシステムです。
「会計」「人事」「生産」「物流」「販売」といった業務のデータを一元管理することで、異なる業務間でのデータのやりとりの手間がなくなり、さらにはリアルタイムで企業の経営状況が確認できるようになります。
CRMシステム(Customer Relationship Management)
顧客情報を集約し、管理するためのツールを指します。
単に顧客情報を保管しておくだけではなく、顧客ニーズを細かく分析し、適切なタイミングと手法でアプローチしていくために利用されます。
シェアードサービス
シェアードサービスとは、間接部門の業務を見直し、これをシェア(共有)する手法です。
企業内の事業所や、グループ企業ごとに存在する財務・経理、総務・人事、情報システム、購買、法務、監査などを1カ所(シェアードサービスセンター)に集約、業務を標準化して業務効率化・コスト削減を見込むことができます。
5. 注意点
ただし、ITシステムを導入するだけではBPRの成功は保証されません。
目的を明確に定義し、プロセス再設計の際にテクノロジーをどのように活用するかを検討することが重要です。
また、従来の業務プロセスの良さを活かしながら改善することも大切です。BPRは組織全体の文化と組み合わせて考える必要があります。
BPRとITは、組織の変革と効率化を促進するために連携して活用される重要な要素です。組織は変化に対応し、革新的なアプローチを取り入れることで、競争力を高めることが期待できます。
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