DSEI Japan 2025で注目の「Mattermost」防衛分野におけるセキュアな情報共有ソリューション
- 株式会社ヴィセント 編集担当
- 5月20日
- 読了時間: 4分
更新日:6 日前
DSEI Japan 2025とは?
DSEI Japan 2025は、2025年5月21日から23日まで幕張メッセ(千葉県)で開催される、日本唯一の大規模な防衛・安全保障総合展示会です。陸・海・空・サイバー・宇宙といった多領域にわたる最新技術や製品が展示され、国内外から政府関係者や軍関係者、業界関係者が集まります。
DSEIの見どころ

多様な出展企業
世界各国から約290社以上が参加し、最新の防衛技術や製品を展示します。
国際的なネットワーキング
78カ国以上からの参加者が集まり、国際的なビジネスチャンスが広がります。
先進技術の展示
AI、自律型システム、サイバーセキュリティ、宇宙技術など、最先端の技術が紹介されます。
Mattermostが防衛分野に注力する背景
Mattermost社は近年、セキュリティと即応性が求められる領域への展開を強化しています。その背景として、2025年に米国で開催された世界的なセキュリティ会議「RSAカンファレンス2025」にて、以下の2部門で表彰されたことが挙げられます。
Best Incident Response Solution(最優秀インシデント対応ソリューション)
Best Secure Communications Solution(最優秀セキュア通信ソリューション)
これらの受賞は、ただの称号ではなく、「セキュアかつ即応性の高い情報共有基盤」として、世界の政府機関や大手企業から信頼されている証です。セキュリティや緊急時の対応が求められる政府機関や軍関係者だけでなく、機密情報を扱う製薬会社・研究機関・製造業の皆様にとっても、大きな安心材料になります。
Mattermostが高く評価された「セキュリティ」と「即応性」とは?
今回、Mattermostが世界的なセキュリティ会議「RSAカンファレンス2025」で2部門を受賞した背景には、セキュア(安全)で即応性のあるコミュニケーション環境を提供している点があります。
では、なぜ医療・福祉・製造などの現場でも注目されているのでしょうか?
■ 世界基準のセキュリティに対応(SOC2・HIPAA・GDPR)
Mattermostは、次のような世界的なセキュリティ基準に対応しています。
SOC 2(ソック・ツー)|アメリカ発のセキュリティ基準
クラウドサービスを提供する企業が、データの管理やセキュリティ体制について、第三者から「信頼できるかどうか」を評価される制度です。信頼性・安全性が高いサービスの証として、多くの企業が参考にしています。
HIPAA(ヒッパ)|医療・福祉情報を守るアメリカの法律
医療機関や福祉施設が扱う「患者さんの健康情報」などの機密データを、しっかり守るための法律です。米国ではこの法律を守っていないと、医療分野でのサービス提供ができないこともあります。
GDPR(ジーディーピーアール)|EUの個人情報保護ルール
ヨーロッパ全域で適用される、非常に厳しい個人情報保護法です。個人のデータが企業にどう扱われるかを厳密に管理する仕組みで、違反すると高額な罰金が科されることもあります。

これらに準拠しているということは、個人情報や機密情報を取り扱う現場でも安心して使えるということ。たとえば医療機関であれば、患者さんの健康状態や投薬履歴など、極めて重要な情報を安全に扱うことができます。
■ セキュアなチャット+即時対応を支える3つの機能
インシデントプレイブック
緊急時に「誰が・何を・どう対応するか」をあらかじめ登録しておけるテンプレート機能。慌ただしい状況でも迷わず迅速に動け、対応漏れを防ぎます。
監査ログと記録機能
やり取りや対応履歴はすべて時系列で保存され、後から確認・分析が可能。トラブルの原因追跡や再発防止にも活用できます。
オフラインでも安心の「自社運用」や「エアギャップ環境対応」
ネットに接続できない「エアギャップ環境」や、自社サーバーでの運用も可能。閉鎖的な環境が求められる病院・研究機関・製造業でも、安心して利用できます。

以上の3つの機能が、Mattermostの「安全かつ即応性の高い」評価を裏付けています。 緊急時の対応力、情報の透明性、そして高度なセキュリティ環境への柔軟な対応——こうした特長が、医療・福祉・製造といったミスの許されない現場でも選ばれている理由です。
今回の出展の狙いと今後の展開
今回のDSEI Japan 2025への出展は、Mattermostにとって防衛・セキュリティ分野への本格的な展開に向けた第一歩です。
「RSAカンファレンス2025」での受賞をはじめとしたグローバルでの高評価を背景に、「セキュアな自社運用型コミュニケーション基盤」としての強みを、国際舞台で発信する場として位置づけられています。
また、出展を通じて、防衛機関や公共分野に向けたソリューションの可能性を広く訴求し、今後の国内展開やパートナーシップの拡大に向けた足掛かりとする狙いがあります。
まとめ
DSEI Japan 2025は、防衛・セキュリティ分野の最新技術や製品が一堂に会する貴重な機会です。Mattermostの出展は、セキュアな情報共有の重要性が高まる中で、注目すべきポイントとなっています。防衛分野での情報共有手段を検討されている方は、ぜひMattermostのブースに足を運んでみてください。
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